月星座から素の自分を読み解こう【西洋占星術-超入門講座④】

自分の月星座を再確認しよう

前回の講座では、太陽のサインから「自分らしさ」を読み解きました。

それぞれ下記のようなメモが作成できているはずです。

今回は、月のサインについて深掘りしていきます。

月星座が象徴しているのは「素の自分」

月は「素の自分」を象徴しています。

人には色々な顔がありますが、月はあなたの「本心」や「感情」「潜在意識」を司ります。

太陽が「自分らしさ」を発揮する一方で、月はその土台として人生の輝きを包み込んでくれます。

美しい花が咲くには、豊かな土壌が必要不可欠ですが、その土壌がまさに月だとイメージすると良いでしょう。

月は自ら光を発することはなく、太陽の光に照らされて存在を表しますよね。そこから月は、自ら努力しなくても自然にできてしまうことや、やっていても全く苦痛にならないことの象徴でもあります。

まさに「素の自分」「ありのままの自分」を表しているわけです。

月のサインから無意識の思考回路がわかる

占星術には「年齢域」という概念があり、月の年齢域は0〜7歳。

生まれて間もない幼い頃に潜在意識に刻まれた世界観や生活パターン、感情の捉え方がわかります。

スピリチュアルの知識がある方は、インナーチャイルドと深く関連している天体が月だと理解してもいいかもしれません。

幼い頃は安心安全な環境を必要とするので、月のサインから「あなたはどんな状況でリラックスするのか？」が読み解けます。

太陽は「人生の方向性」を表していますが、太陽が本領発揮できるのは、あなたが元気な時です。

心が揺れたり、疲れている時は、月の要素がメインに起動し、ありのままのあなたの顔が強く出てきます。

そんな時は、安心安全な環境でリラックスしながら、感情や身体を癒していくといいでしょう。

月は太陽が輝くための土壌なので、栄養満点に整えておくことで、本来のあなたらしさを発揮できます。

太陽星座×月星座なら組み合わせは144通り！

テレビや雑誌の星占いは太陽星座だけしか見ていないことがほとんどです。

「全然当たってない」「自分は本当にOO座なのかな？」と思ったことがあるのではないでしょうか？

太陽は太陽系の中心ですから、超重要天体なのは間違いありませんが、太陽星座だけでわかるのはその人のごく一部。

詳しく知りたいなら、10天体をそれぞれ見ていく必要があります。

中でも、太陽に次ぐ大きな影響力を持っている天体が「月」です。

太陽星座だけだと12通りの分類しかありませんが、太陽星座×月星座で見ていけば、その組み合わせは一気に144通りに増えます。

「星座占いって全然当たらないなあ」と思っていた方も、月星座で「ありのままの自分」を知ることで、占星術にハマるきっかけになるかもしれません。

月星座12サインそれぞれの特徴

さて、それでは実際に、月星座ごとに「素の自分」を読み解いていきましょう。

今回は「西洋占星術-超入門講座」なので、月×各種サインの特徴をザッと表示していきます。

月が牡羊座：純粋かつ素直。新しいこと大好き。

月星座が牡羊座の人は、純粋かつ素直で、考えるよりも行動重視です。

自分は自分という考えが強く、スピード感抜群でストレートに行動していきます。

周りがどう思うかをあまり気にせず、時に短気で、感情が顔や行動に出やすい一面もあります。

感情を素直に表現することで、ありのままの自分が満たされ、自分自身の人生を生きていけるという性質を持っています。

月が牡牛座：自分のペース命。不安のない環境で心が安定する。

月星座が牡牛座の人は、自分のペースが大切で、急かされるのが嫌いな人が多いです。

堅実的で現実主義な面が強く、安全が確認できるまではなかなか前に進んでいかない傾向があります。

生活の心配なく、安心安全な環境で過ごせることで心が満たされていくでしょう。

時に頑固ですが、それは一つのことに粘り強く向き合えるという長所でもあります。

月が双子座：好奇心旺盛。フットワークが軽い。

月星座が双子座の人は、好奇心旺盛で、コミュニケーション能力抜群の人が多いです。

フットワーク軽くあちこちに顔を出すため、広く浅くいろいろなことを同時進行で進めるのが得意です。

一方で飽きっぽい性質があるので、時に器用貧乏になりがち。

常に新しい情報をキャッチできるのが月星座双子座の強みです。

月が蟹座：感受性が高い。仲間への愛情豊か。

月星座が蟹座の人は、12サインの中で、一番と言ってもいいほど感受性が高いです。

カニの甲羅の中のように、仲間認定した人には愛情豊かですが、敵認定した人にはハサミで攻撃していくような性質があります。

心が安定していると愛情深く優しい面が強く出ますが、不安定な時は束縛・依存・共感の押し付けなど、高い感受性がネガティブに作用してしまうかもしれません。

身近な人と深いつながりを感じたり、安心安全な環境を確立することで心が満たされていきます。

月が獅子座：カリスマ性が高い。注目されるのが好き。

月星座が獅子座の人は、自分自身や自分の生み出したものが注目されると、心の満足が得られます。

他の人と違うこと、特別であると感じられることを喜び、無意識にスポットライトを浴びたい衝動があります。

堂々としていて、感情表現がストレート。上手く自己表現できることで精神的に安定していきます。

大人になっても子供のような心を持っているので、それを如何に活かしていくかが大切になってきます。

月が乙女座：人の役に立ちたい。繊細で気配り上手。

月星座が乙女座の人は、無意識に人の役に立ちたい衝動があり、ピュアで愛情深い性質を持っています。

自分の理想とする美しい世界を実現するためなら、たとえ自己犠牲になってでも、真剣に物事に向き合おうとします。

優柔不断かつ完璧主義なのが欠点として出てしまったり、言いたいことを言えなかったり、何かをしてあげたのに感謝の言葉がないと卑屈になったりすることも。

自分にできることを考え、実行し、それが人の役に立つことで心が満たされます。

月が天秤座：調和能力が高い。美的センス抜群。

月星座が天秤座の人は、他人への気遣いが上手く、誰に対しても良いイメージを与えることができます。

美的センスがあり、お洒落かつ上品なのも特徴的。

無意識に人が何を求めているのかわかるので、調和能力が高いですが、八方美人になってしまうことも。

調和された環境を生み出すことが使命であり、心地よい人間関係に喜びを感じます。

月が蠍座：真実を見抜く。深い心の結びつきを好む。

月星座が蠍座の人は、ひとつのことを徹底的に追究する傾向があり、自分が好きと感じるものを深めていく性質を持っています。

感情をあまり表に出さず一見クールですが、内面は愛情深く、高い感受性があります。

心と心で繋がった本質的な絆で心が満たされます。

心が満たされていない時は、依存したり束縛したり奇声したりしてしまうことも。

月が射手座：楽観的。未来志向で向上心が高い。

月星座が射手座の人は、楽観的かつ大雑把。細かいことにこだわらず、物事を大局的に捉えることができます。

自由をこよなく愛し、束縛を嫌います。本能的に自由で新しい世界を求めている傾向があります。

向上心を持って新しいことを開拓していくことで心が満たされます。

元気が出ない時は、新しい世界に触れ、自分を高められることをすると良いでしょう。

月が山羊座：堅実的な努力家。秩序を好む。

月星座が山羊座の人は、ルールや規則を重んじ、堅実な努力をコツコツと続けることができます。

感情をあまり出しませんが、意外と甘えん坊な一面もあったりします。

無駄なことが嫌いで、計画的に意味のあることを行うことを好みます。一方で、自分で決めたルールに縛られ過ぎてしまうことも。

ルールや規則に従い、秩序が保たれていることで心が安定します。

月が水瓶座：個性的。常識にとらわれない。

月星座が水瓶座の人は、個性的で普通を好まず、ルールに従うのが苦手な傾向があります。

相手がどう思うか想像するのが苦手で、自分の意見をストレートに表現し過ぎてしまい、協調性がないと思われることも。

常識にとらわれず、自分の個性を楽しみたいという思いが強いです。

自分のペースと自由が守られることで心が安定していきます。

月が魚座：共感性が高い。自分と他者の境界線が曖昧。

月星座が魚座の人は、共感性が高く、人に優しい癒し系な人が多いです。

自分と他人の境界線が曖昧で、本能的に気持ちを共有することを望んでいます。

人の気持ちや環境にすぐに影響され、自分の気持ちが迷子になってしまうことも。

相手に同調し過ぎてしまった時は、家でのんびりリラックスして過ごすと心が安定します。

月のサインの特徴をメモしよう

お疲れ様でした！
今回の講座はここまでです。

月のサインから「素の自分」を見つけるヒントは得られたでしょうか？

今回の解説はあくまで一例ではありますが、自分の人生と照らし合わせながらイメージを膨らませ、ありのままの自分を発見するきっかけになれば幸いです。

それでは、忘れないように、前回のメモに下記の記述を追加しましょう。