土星星座から人生の課題を読み解こう【西洋占星術-超入門講座⑤】

自分の土星星座を再確認しよう

前回の講座では、月のサインから「素の自分」を読み解きました。

それぞれ下記のようなメモが作成できているはずです。

今回は、土星のサインについて深掘りしていきます。

土星星座が象徴しているのは「人生の課題」

土星は「人生の課題」を象徴しています。

土星は、人生における課題を与える星のため、古代の占星術では不幸を呼ぶ凶星と考えられていました。

しかし、現代では苦手意識を教えてくれる星として重要視されています。

人生の課題とはすなわち、あなたがより輝くためのヒントです。

課題を乗り越えて、成長することで、太陽星座が示している本来の自分らしさに近づくことができるのです。

苦手意識から逃げずにしっかり向き合うのがコツ

土星は先生みたいなもの。

苦手意識から逃げずに「ちゃんと向き合え！」と言ってくれているイメージを持つと良いでしょう。

苦手なことから逃げたくなるのは当然と言えば当然なのですが、ずっと避けていても巡り巡って結局同じ課題が自分のところにやってきます。

逃げても無駄。
しっかり向き合いましょう。

特に土星回帰（サターンリターン）の時期には、人生の軌道修正が起きると言われています。

サターンリターンは、生まれた時の土星の位置と同じ位置に土星が帰ってくる時期を指します。30歳前後と60歳前後です。

この時期には人生の課題と向き合わざるを得ないという状況になることが多いでしょう。

サターンリターンの時期は2年半ほど続くと言われています。

最初は苦しく感じるかもしれませんが、逃げずにしっかり向き合うことで、良い感じに人生の軌道が調整されることになります。

土星星座12サインそれぞれの特徴

さて、それでは実際に、土星星座ごとに「人生の課題」を読み解いていきましょう。

今回は「西洋占星術-超入門講座」なので、土星×各種サインの特徴をザッと表示していきます。

土星が牡羊座：何事にもチャレンジしよう

土星星座が牡羊座の人は、失敗を恐れる傾向があります。

そのため、少しでも無理と感じれば、行動を起こさないことが多いです。

成長ポイントは、「自分で限界を作らない」、「何事にも自分で挑戦してみる」です。

まずは、自分の限界を作るのは辞めましょう。挑戦してみると意外にも上手にできる事は多いです。

また、「失敗」を当たり前に思ってください。

• 失敗したけど、次がある！
• 今回の失敗から〇〇が学べて、さらに成長できた！
• 何回失敗しても、最後に成功していれば、成功なんだ！

など、失敗をポジティブに捉えてください。

「失敗」への抵抗がなくなった時、あなたは何事にも挑戦し、さらなる可能性を広げられるでしょう。

土星が牡牛座：変化を受け入れよう

土星星座が牡牛座の人は、「変化」を嫌う傾向があります。

恋人やお金、肩書きなど失うかもしれないことを持たないようにしたり、何かに挑戦することにも消極的かもしれません。

成長ポイントは、「変化を受け入れる」「自分の才能を理解する」です。

変化を嫌う傾向にあるのは、現在の安定した状態を失うのが怖いから消極的になっているのです。

失ったとしても築きあげれば、いくらでも「安定」を作れる！ということに気づきましょう。

また、安定を求めるあまりチャンスを逃すことが多いです。

慎重になるのは大切なことですが、慎重になりすぎて自分が輝ける機会を逃すのはもったいないです。

「安定」に縛られすぎず、何事にも挑戦してみましょう。

そうすれば、自分では思いもよらないような新しい才能や今以上の安定を手に入れられるでしょう。

土星が双子座：直感に従って情報を集めよう

土星星座が双子座の人は、身につけた幅広い知識を使いこなしたり、伝えることが苦手な傾向があります。

そのため、自分よりも博識な人に対して、嫉妬したり、コンプレックスを抱いたりします。

成長ポイントは、「コミュニケーション力を身につける」「自由に情報収集をする」です。

知識の習得に時間が掛かるため、勉強につまずいたり、情報に乗り遅れることに苦手意識を持っているかもしません。

そんな苦手意識から、わざと知識を入れないようにすることがありますが、自分の知識欲を抑えず、興味のまま自由に勉強や情報収集をしてみましょう。

また、幅広い人々と交流を行いましょう。傾聴力を身につければ、様々な人と情報交換した知識で一目置かれる存在になるでしょう。

自由に好きな情報を収集していたら、その道のスペシャリストになっていたということもあるでしょう。

土星が蟹座：自分の感情を表に出そう

土星星座が蟹座の人は、家族や友達といった近しい人との関わりに苦手意識やコンプレックスを持っている傾向があります。

その苦手意識から、他人と関わること全般に苦手意識を持ち、自分の殻に閉じこもることも多いです。

成長ポイントは、「自分の感情を表に出す」「他人に心を開く」です。

まずは、近しい人に少しずつで良いので心を開いてみてください。

自分は何を感じているのか、相手は何を感じているのか。言葉にして相手に伝えてみてください。

周囲に自分が支えられているだけでなく、自分も周囲の人を支えてみましょう。

家族や恋人などとの関係性が良くなり、人間関係のコンプレックスがなくなります。

その時、あなたはさらなる可能性を広げられるのです。

土星が獅子座：ありのままの自分を受け入れよう

土星星座が獅子座の人は、弱い自分がどうしても許せない傾向にあります。

自分の苦手分野だったり、心や体が疲れた時に、周りに無理していることを悟られないようにします。

成長ポイントは、「自分の弱い部分を許す」「自己肯定感を上げる」です。

高い自尊心から、人から認められないことへの恐怖心を持っています。まずは、その恐怖心を失くしましょう。

恐怖心から大事な場面で緊張して、失敗してしまうことが多いです。

本当なら成功していたはずなのに、要らない不安で失敗に終わってしまうのはもったいないです。

また、自己肯定感が低いため、自己表現をするクリエイティブな活動に苦手意識を持っています。

弱い自分を受け入れ、その弱い自分がいる悔しさをバネに自分磨きを行いましょう。

そうすれば、本来の魅力である自信に満ち溢れた姿勢を自然と実現できるでしょう。

土星が乙女座：自分自身を認めてあげよう

土星星座が乙女座の人は、完璧主義者であり、他人や自分に厳しい傾向にあります。

自分を厳しく律し、完璧を求める姿勢は素晴らしいですが、それが行き過ぎて、完璧でない自分に対して自己否定してしまう傾向があります。

成長ポイントは、「自己管理能力を伸ばす」「他人のフォローをする」です。

まずは、完璧を求め過ぎず、一旦リラックスして視野を広げてみましょう。

そうすると、周囲の状況が掴めるはずです。

今まで完璧な自分になるために、様々な才能を伸ばしてきたはずです。

その才能を周囲に向けてみてはどうでしょうか？

周囲の様子を観察し、必要な時にフォローする。そういった気配りを行ってみましょう。また、気配りは自分にも行いましょう。

頑張っている自分に対して、「なんで頑張っているのに出来ないの？」と責めるのではなく、「こんなに頑張っていてえらい！」と褒めるようにしてみましょう。

心に余裕が生まれ、さらに視野が広がるはずです。

自分を許し、視野を広げることで、本来のあなたの魅力を引き出せるようになるはずですよ。

土星が天秤座：比較グセを手放そう

土星星座が天秤座の人は、対人関係を苦手に感じる傾向があります。

人の顔色を伺い過ぎたり、人の意見に合わせ過ぎたり、本来の自分を見失いやすくなります。

成長ポイントは、「交流範囲を狭める」「他人の様子を観察する」です。

他人と自分を常に比較し、自分は人の目からどのように映っているのか気にし過ぎる癖があります。

会ったことある人全員から好かれるように行動するのは、自分を疲れさせるだけです。

全員に良い顔をするのではなく、自分が本当に大切と思う人だけと交流してみるのはどうでしょうか？

自分のことを大切にしてくれる人は、ちょっとの我儘や意見の食い違いであなたを嫌いになりません。

交流していく内に本当の自分を取り戻せるはずです。

また、相手をよく観察してみてください。だんだん表情や態度などから相手の考えていることがわかるようになるはずです。

そうすると、相手に過度に合わせることもなくなり、対人関係への苦手意識も薄れるでしょう。

コミュニケーション力を手に入れたら、生まれながらに持っている美的センスや会話のセンスから、すぐに一目置かれる存在になるでしょう。

土星が蠍座：自分から弱い部分をさらけ出そう

土星星座が蠍座の人は、他人と深い繋がりを持つことが苦手な傾向にあります。

相手を信用して自分をさらけ出したのに、恋人や友人から裏切られた。そんな過去により、人を信用できなくなったことがあるかもしれません。

成長ポイントは、「人を見る目を養う」「精神的な強さを持つ」です。

同じような経験をしないためにも、弱い部分をさらけ出しても裏切らない人を見分けられる目を養いましょう。

また、相手を信頼してから自分をさらけ出すのではなく、自分からさらけ出していく勇気を持ちましょう。

「弱い自分を見せてまた裏切られたらどうしよう…」そんなことを考えるかもしれませんが、「あいつはいつか裏切るって早めに気付けてよかった！」くらいの精神でいましょう。

自分からさらけ出した時、周囲の人との信頼関係は想像できないほど強固なものとなっているでしょう。

土星が射手座：何かに成功するまで挑戦し続けよう

土星星座が射手座の人は、新たな挑戦や知識の習得に苦手意識を持つ傾向があります。

挑戦や知識の習得は、成功させるまでに何かしら障害があります。射手座は自由を愛するため、面倒なことが起こると逃げる性格が影響しているのでしょう。

成長ポイントは、「何かに挑戦してみる」「視野を広く持つ」です。

現状に甘え、挑戦しなければいつまで経ってもあなたは今のままです。

夢や理想が膨らみ過ぎて、現実を直視した時に撃沈しやすい傾向があるかもしれません。

夢や理想が膨らむことは良いことです。その理想に向かって自分の可能性をどこまでも広げようとする姿勢を持っていればです。

理想に近づくためには、時に「高い壁」という面倒なことが立ちはだかるでしょう。

しかし、そこで諦めずに突き進んでいけば、本来のあなたが持つ才能を開花させることができるでしょう。

また、物事を全体的に把握する能力も優れています。今から視野を広く持って生活していれば、そちらの才能も開花するでしょう。

土星が山羊座：ルールに縛られすぎないようにしよう

土星星座が山羊座の人は、ルールに縛られ過ぎて、自分で自分を苦しめる傾向があります。

• 会社や社会の役に立たないと！
• このくらいの成績は残さないと！
• 他人の前で弱い部分を見せちゃいけない！

など、何かしらのルールに捉われていないですか？

成長ポイントは、「要領良くなる」「努力を積み重ねる」です。

実利や権力などに苦手意識を持っている傾向があります。いくら頑張ってもこの部分に苦手意識を持っていたら、いつまで経っても努力は報われないです。

ビジネス分野の実力を身につけるなど、要領良く努力しましょう。

また、根が真面目な分、努力が報われないとやる気を失くす傾向があります。

報われなかった経験から、「努力するだけ無駄」と最初から諦めてしまうことも。

努力することを諦めず、地道に努力を積み重ねていけば、その分野で成功できるでしょう。

土星が水瓶座：自分らしさを尊重しよう

土星星座が水瓶座の人は、価値観や慣習に沿って行動することに苦手意識を持つ傾向にあります。

感性が高過ぎて、他の人とは少し違う考え方をする場合が多いので、周囲から共感や普通を求められることに対して苦痛を感じるでしょう。

成長ポイントは、「個性を大切にする」「人の目を気にしない」です。

人の目を気にし過ぎて、自分らしく生きることができなかったかもしれませんね。

輪に入ろうとして、力み過ぎて余計に浮いてしまう、考え過ぎて病んでしまう、そんな経験があったかもしれません。

しかし、自身の感性を否定しないでください。

勇気を持ってあなたらしく生きてみてください。

あなたの感性は周囲が気づかなかった新しい視点で、常に周囲に刺激を与えるでしょう。

自分の個性を大事にしながら、全体の調和も大事にする。そんな生き方をしているあなたは魅力的に映るはずです。

土星が魚座：自分を確立しよう

土星星座が魚座の人は、自分と他人の境界線を引くのが苦手な傾向があります。

相手から嫌われたくないため、時には自己犠牲をしてまで相手に尽くそうとします。

成長ポイントは、「自分を確立する」「他人の感情を読み取る」です。

自分を確立できていないため、自分と他人の心の境界線が分からなくなり、他人の感情や問題を自分のせいだと捉え、責任を背負ってしまいます。

他人の感情や問題は、他人の問題であって、自分が責任を負う必要がないことに気づきましょう。

周囲の感情に振り回されず、自己犠牲しなくなったあなたの心には余裕が生まれるはずです。

心に余裕ができた状態で、もともとの共感性を活かし、相手の相談に乗ってあげましょう。

そうすれば、周囲の人々に頼られる存在になるでしょう。また、共感性を活かした可能性を見つけられるでしょう。

土星のサインの特徴をメモしよう

お疲れ様でした！
今回の講座はここまでです。

土星のサインから「人生の課題」を見つけるヒントは得られたでしょうか？

今回の解説はあくまで一例ではありますが、自分のサインが持っている課題が自分に当てはまる節がないか考え、自分を見直し、人生をより良くするきっかけになれば嬉しいです。

それでは、忘れないように、前回のメモに下記の記述を追加しましょう。