【和歌山】丹生都比売神社【神仏習合始まりの地とされるパワースポット】

丹生都比売（にうつひめ）神社の概要

丹生都比売神社は和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野にある神社です。

1700年以上前に創建された歴史ある神社で、災厄を祓う神様として崇敬されています。

ご祭神に、四所明神を祀っており、

• 厄除け
• 縁結び
• 不老長寿
• 無病回復
• 学業成就
• 商売繁盛
• 技芸上達

などの幅広いご利益があるとされています。

丹生都比売大神を祀る神社は国内に180社以上ありますが、丹生都比売神社はその総本山とされており、ご利益が高いとして、国内有数のパワースポットとして人気を集めています。

また、境内そのものが国の史跡に指定されており、世界遺産にも登録されているので、外国人観光客もよく目にします。

そんな丹生都比売神社は、昔は高野山へ修行に行く前に、修行の成功祈願を行うことが習わしとなっていたため、今でも高野山に行く前には丹生都比売神社に参拝しに行くと良いとされています。

丹生都比売神社参拝前の前提知識

丹生都比売神社の由来

丹生都比売神社は、約1700年前に創建されました。

天平時代に書かれた「丹生大明神告門（にうだいみょうじんのりと）」には、ご祭神である丹生都比売大神について記載があり、「播磨国風土記」には丹生都比売神社の創建について記載があります。

神功皇后が出陣する際、丹生都比売大神の信託を受け、信託通りに衣服や武器、船を朱色に染めたところ戦勝。応神天皇はこれに感謝し社殿を寄進されたとか。

816年、空海が丹生都比売大神から高野山を借り受け、真言密教総本山高野山をひらきました。

鎌倉時代には、行勝上人が気比神宮から大食都比売大神、厳島神社から市杵島比売大神を勧請し、北条政子が社殿を寄進したことにより本殿に4つの社殿ができました。

世界遺産に登録されたのは平成16年（2004）です。

紀伊国一ノ宮

紀伊国には一ノ宮が下記の3社あります。

• 丹生都比売神社
• 日前宮（日前神宮・國懸神宮）
• 伊太祁曽神社

また、一ノ宮ではないのですが、竈山神社（かまやまじんじゃ）も有名な聖地で、地元の方々は日前宮・伊太祁曽神社・竈山神社の3社参りを初詣に行う人が多いとか。

時間の都合が合えば、丹生都比売神社と併せて参拝してみてはいかがでしょうか。

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神仏習合（しんぶつしゅうごう）始まりの神社

丹生都比売神社は神仏習合の始まりの場所として知られています。

神仏習合とは、日本土着の神道と外国からやってきた仏教の信仰を一つにした宗教の考え方を指します。

「真言密教」の総本山となる場所を求めていた空海。

そんな空海の前に、黒犬と白犬を連れた狩人が現れ、高野山へ案内してくれました。

実は、この狩人は丹生都比売大神の御子である高野御子大神が化身して現れたのです。

空海は、丹生都比売大神より神領である高野山を借受け、神社を創建し、高野御子大神を守護神として祀り、高野山を真言密教の総本山として開山した。

簡単にまとめると、空海が新たにお寺をひらくときに、高野山で行う許可をくださり、案内してくださった神様が高野御子大神ということになります。

その後、明治の神仏分離令により仏教関係の施設は撤去され、現在の姿になっています。

丹生都比売神社の境内案内

拝殿

ご祭神
四所明神（ししょみょうじん）
-丹生都比売大神（にうつひめのおおかみ）
–高野御子大神（たかのみこのおおかみ）
–大食津比売大神（おおげつひめのおおかみ）
–市杵島比売大神（いちきしまひめのおおかみ）

第一殿から第四殿が並び建っており、それぞれにご祭神を祀っています。

ご祭神の総称は「四所明神」。厄除け・不老長寿・無病回復・学業成就・商売繁盛・技芸上達・縁結びのご利益があるとされています。

第一殿

ご祭神
丹生都比売大神（にうつひめのおおかみ）

ご祭神には、厄除けの神様である丹生都比売大神を祀っています。

厄除け・不老長寿・病気回復 ・農業守護・縁切り・縁結びのご利益があるとされています。

第二殿

ご祭神
高野御子大神（たかのみこのおおかみ）

ご祭神には、幸運へ導いてくれるという高野御子大神が祀られています。

開運・無病息災・学業成就のご利益があるとされています。

第三殿

ご祭神
大食津比売大神（おおげつひめのおおかみ）

ご祭神には、食の神様である大食津比売大神を祀っています。

食に関するご利益があるとされています。

第四殿

ご祭神
市杵島比売大神（いちきしまひめのおおかみ）

ご祭神には、財運と芸能の神様である市杵島比売大神が祀られています。

金運向上・商売繁盛・技芸上達・子孫繁栄・恋愛成就のご利益があるとされています。

佐波神社

ご祭神
三沢明神（さんさわみょうじん）

明治時代に上天野地区にあった神社の相殿社。

ご祭神には、地域の氏神である三沢明神や、合祀した神社の神様を祀っています。

諸願成就のご利益があるとされています。

鏡池

ある日、若く美しい尼が丹生都比売神社に訪れました。

その尼の名は、八百比丘尼（やおびくに）。

境内にある池をのぞくと、そこには若く美しい自分の姿が映っていました。

すると、水面に映った自分の姿に嘆き、持っていた鏡を池に投げ込みました。

八百比丘尼には、人魚の肉を食べて不老不死となり、里の人達から「年を取らないのは妖怪だからだ」とされ里を追い出されたつらい過去があったのです。

そんな伝説のある鏡池の真ん中には祠が鎮座しています。

祠には、八百比丘尼が池に投げ込んだとされる鏡が納められているそうです。

鏡池の近くには、豊臣秀吉の側室である淀君（よどぎみ）が寄進した「輪橋」という神橋があります。

丹生都比売神社へのアクセス

最後に丹生都比売神社へのアクセス方法をまとめておきます。

公式サイトはこちら
https://niutsuhime.or.jp/

所在地

〒649-7141 和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230

交通機関の場合

最寄り駅：JR和歌山線「笠田駅」・「妙寺駅」

バスの場合

「笠田駅」より「かつらぎ町コミュニティバス」に乗車、「丹生都比売神社前」バス停で下車。

タクシーの場合

• 「妙寺駅」より20分
• 「笠田駅」より20分

車の場合

大阪方面

• 「紀北かつらぎIC」より車で20分
• 「和歌山JCT」より車で40分
• 岸和田和泉ICより約50分

和歌山方面

• 和歌山ICより約50分

奈良方面

• 「橿原高田IC」より車で1時間

駐車場案内

無料で利用できる駐車場があります。〈駐車台数：50台〉

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