知っているだけで悩みから解消される！潜在意識と顕在意識とは？

私たちの意識は、「顕在意識」と「潜在意識」の2種類から成り立っています。

この2種類について理解し、意識を変えていくと、あなたの人生はより良いものになっていきますよ。

潜在（せんざい）意識とは？

潜在意識とは、「無意識」とも呼ばれており、本人が自覚していない意識のことです。

例えば、人と会話をしている時に、口をこうやって開けて、舌をこうやって動かして、喉をこうやって震わして、といちいち考えて話さないですよね。

このように、気づいていないくても使える意識を潜在意識といいます。

私たちの本質や可能性、宇宙とのつながりが眠っているとされており、活用して自己理解を深めることで、より豊かな人生を送れると言われています。

顕在（けんざい）意識とは？

顕在意識とは、「表層意識」とも呼ばれており、自分で自覚できる意識のことです。

例えば、人と会話している時に、「どのような言葉を言えば相手が喜ぶか」「この話題は相手が好きな話題だろう」と考えながら話しますよね。

このように、自分で気づいて使っている意識を顕在意識といいます。

日々の生活の中で、意思決定をする時は常に顕在意識が働いており、知識を得ることなどにおいても重要な役割を果たしています。

潜在意識と顕在意識の違い

潜在意識と顕在意識の違いについて以下の観点から解説していきます。

• 意識を占める割合
• 機能の違い

意識を占める割合

私たちの意識はほんの一部でしかないということを知っていますか？

私たちの行動は、潜在意識が約95％を占めているのに対して、顕在意識は約5％しかありません。

潜在意識の方がエネルギーが強力なので、自分を変えたい場合は潜在意識を変えることが効果的なんです。

機能の違い

潜在意識は、記憶・感情・直感・本能的な欲求・身体機器の管理などが該当します。

多くの情報から、現在の行動や感情に影響を与える重要なものを自動的に選び取り、意思決定や行動に大きな影響を与えるといわれています。

朝起きて歯を磨いたり、家出る前に服を着たり、寝る前にお風呂入ったり、こういった習慣を形成するのも潜在意識が影響しているのです。

顕在意識には、理性・知性・意思・決断・論理的思考などが該当します。

一つ一つの事柄に直接働きかけ、意識的に思考や判断を行います。

しかし、対象となる情報は限定的であり、一度に処理できる情報も限られています。

潜在意識と顕在意識の関係性

全ての外部情報は、顕在意識を通ってから潜在意識に伝えられます。

潜在意識は、伝わってきた外部情報に関わるたくさんの情報を膨大な記憶のデーターベースから抽出し、感覚や感情をつけて顕在意識に返します。

返ってきた情報を基に顕在意識は分析・思考・意志決定などを行い、私たちの言動として現れるのです。

また、顕在意識と潜在意識の間には、「クリティカルファカルティ」というフィルターがあると言われています。

クリティカルファカルティとは、小学生から思春期にかけて形成されるとされており、現実と非現実を区別して、対象の外部情報を潜在意識に送っていいかどうか判断します。

つまり、顕在意識はクリティカルファカルティを用いて潜在意識をコントロールしているということです。

例えば、飲み会の席で普段はおとなしい人が、お酒を飲んだら性格が変わってしまったという経験はありませんか？

これは、普段はクリティカルファカルティによって押さえ込まれている潜在意識が、酔ってクリティカルファカルティが機能しなくなり表に出てしまったことで起こっているのです。

潜在意識を活用するメリット

潜在意識は膨大な情報や記憶を持っており、行動や思考に与える影響の割合は約95%も占めています。

そのため、これまで未活用だった膨大な情報や能力が活用できるようになり、新たな視点やアイデアが生まれたり、問題解決能力が向上したり、今まで苦手だと思っていたことに対して得意と感じるといったメリットがあります。

また、潜在意識の力を活かすと自己理解が深まります。自分は何を理想としていて、何が好きで嫌いなのかなどが分かるようになります。

自己理解が深まると自己肯定感が増すため、ストレスや不安を上手に処理して自分の感情をコントロールできるようになるので、目標達成を効率的に行えたり、本来の力を発揮できるようになるでしょう。

顕在意識を活用するメリット

顕在意識は明確な思考を司っており、情報を分析・整理・判断しています。

顕在意識を上手に活用することが出来ると的確な意思決定ができるようになるので、優柔不断さを解消してくれます。

また、意識的な思考をできるようになるので、客観的に物事を捉えられ、本質を見抜くことに優れるようになるでしょう。

自己理解が深まるので、自己判断の精度も高まります。

潜在意識の5つの特徴

潜在意識には、以下の5つの特徴があります。

この特徴を知っておくと、潜在意識を活用しやすくなりますので覚えておいてください。

• 興味あるものしか見ない
• 空想と現実の区別ができない
• 自分と他人の区別ができない
• 変化を恐れる
• 思い込みで作れる

興味あるものしか見ない

潜在意識が好き嫌いなどの感情を司っているので、「潜在意識＝価値観」でもあります。

あなたが「甘いものが好き」という価値観を持っているとしましょう。

甘いものが好きなあなたは、何かを頑張った時に「ご褒美にどんなスイーツを食べようか」と無意識で考えるはずです。

また、道を歩いていても自然と甘い匂いやスイーツの看板に注目し、ついつい買ってしまうかもしれません。

その際に、そのお店の店員やお客さん、内装を気にしますか？スイーツに夢中で気にしませんよね。

つまり、潜在意識は膨大な外部情報から興味あるものだけを抽出し、見ているのです。

興味あるものしか見えないという脳の機能は五感全てに影響を与えるので、スイーツの匂いに夢中になっている時には、隣の人の香水の匂いを気にしていないなど、他の感覚にも影響してきます。

空想と現実の区別ができない

潜在意識は、空想と現実を区別できないという特徴があります。

よく、唾液検査の際にレモンや梅干などの写真を見せられるかと思います。

その時、食べてもいないのに涎が出てきますよね。

この現象には潜在意識が影響しており、潜在意識が「レモンを食べるという想像」と「レモンを食べているという現実」を区別できないので、このような現象が起こるのです。

自分と他人の区別ができない

潜在意識は、自分と他人の区別もできません。

例えば、ドラマで感動の再会シーンが流れるとします。この時に、感動の再会はドラマの中の人であり、自分ではないのに勝手に涙が流れてきますよね。

また、高所恐怖症の人はバラエティで芸人さんがバンジージャンプするだけでも鳥肌が立ちます。

このように、潜在意識は自分と他人を区別できないので、自分が体験していることでもないはずなのに、体感として現れるのです。

変化を恐れる

潜在意識は新しい行動を避ける傾向があります。

なぜなら、潜在意識は安全第一と考えるので、現状が安全な状況であるのにわざわざ危険を増やす行為を避けるのです。

例えば、セミナーに参加した直後は「さっそく実践してみよう！」という意欲的な気持ちになりますが、段々と言い訳を探して意欲が落ちていきます。

このような、一時は意欲的だったのに時間が経つにつれて元の冷静な状態に戻る現象には、潜在意識が働いているのです。

思い込みで作れる

潜在意識は思い込みで作られるという特徴があります。

最初に、「潜在意識＝価値観」とお伝えしましたが、この価値観は思い込みで作られています。

あなたは、このような経験をしたことはありませんか？

仕事でプレゼンをした時に緊張して本来の力を発揮できなかった。

なぜ、あなたは緊張したのでしょうか？

ここには、人前で失敗して恥をかいた経験が影響しています。

その一回の経験で「失敗＝ダメなこと」と思い込み、失敗を恐れるあまり潜在意識が緊張という感情を選択し、本来の力を発揮できなかったのです。

このように、潜在意識は思い込みで作られています。

つまり、あなたが緊張しいと思っている自分の性格は、あなたの思い込みに過ぎないということです。

まとめ

今回は、潜在意識と顕在意識についてやその違い、活用することのメリットについてお話ししました。

顕在意識は、自分で自覚できるので変化させることは難しいことではないですが、潜在意識は無意識の領域なので、簡単に変化させることは難しいです。

しかし、潜在意識の特徴を知り、その特徴を活用すれば、潜在意識も簡単に変化させることができます。

みなさんも意識を変化させ、より良い人生を送っていきましょう。